ながいセンセの机の上

中学理科の最前線ポータル?、元ワンオペ3児のママ先生・ながいセンセのブログ

「学習しようと思う気持ち」を、これから考えようと思います。

定期的に確認してるブログなのですが、今回はちょっと厳しいなって思いました。

https://www.blog.crn.or.jp/chief2/01/86.html

 

プライベートで存在全否定されてることを引きずっていないのだとすれば、笑

 

今回の新型コロナ云々で、私の興味が「学習にアクセスしようとする心情」に移っています。

 

というのは、うちの学校でオンライン学習に場が移されようとしたときに、

「パソコンが家にないけど、もうちょっとしたら(おそらく給料日ですね、すみません。と聞いた側は心底思っています…)買うから、そうしたら提出できるようになります。」

「親のケータイしか環境がないし、新しくスマホが買えるわけでもないので、学校のタブレット借りにきます。教育委員会も貸してくれるんですね。」

「環境はあるんですが使い方が…電話で教えて下さい。学校でもタブレット開放するんですか。そこでやり方教えて下さい。」

など、リアクションが来ることがあったわけです。

先生の中で電話を嫌がる人もいるのかもしれませんが、うちの学校はみんなウェルカムしていて、でも途中で専門性の高い先生にバトンタッチすることがあり、

時間差でお答えします(今わかる人いないんだよ~という心の叫び)と言っても、理解してくださる保護者が多かったこともあって、

クレームから遠い立場にいるせいもあって、ありがたい中分散登校を終えた感じです。

 

お互いに苦戦する環境なのは重々承知です。学校側も見慣れないツールに四苦八苦しているので…

もちろん経済的な事情もあるけど、私のような「仕事に使ってるものを子どもに使われたくない!情報漏らさないか心配!!」事情もあるだろうなぁと思っています。そもそも「仕事に使うから、仕事に行っている間は子供には渡せない」っていうのもあり。

そんなプライベートなことを立ち入って聞くわけにもいかないし。

いろんな事情があるだろう。それを許容しないつもりは学校にはない(少なくともうちの学年には)。

 

でも、市からのアカウントが配られ、必要に応じてPCの配布が市教委からされた後(こちら的には環境は整ったとの認識)で、オンライン学習にアクセスしてこない生徒もいるわけですよね。

うちの学校は(私から見ると)細やかなので、分散登校初日に全員10分くらいの個人面談、オンライン学習未アクセス&未提出の人への学校タブレットでの個別指導を挟んでいます。それを経ても、なかなか難しいとかね。

登校が厳しい生徒さんもいるわけですが、その人が人間関係や昼夜逆転を主訴としているにもかかわらず(つまり低学力とかの学習関係を訴えてないのだけど)、いつでも誰にも知られることなく(教員には知られますが)学習に向かえるはずなのに、アクセスしてこないとかね。

こうなると、不登校も結局「学習」が一番大きなファクターなんじゃないの?

と、私の中で大きく「学習しようと思う気持ち」がフォーカスされ始めたわけです。

気持ちがあれば、たいていの場合、アクセスしてくると思うんですよね。

登校しぶりが人間関係に起因するとしても、その人間関係って単純に仲良し度合いの問題じゃなくて、もしかして、「勉強ができない場合や授業中に恥ずかしい思いをした場合、友達からどう見られるかが心配すぎる」みたいな、学習場面&友達不信&自分の心情(プライドが、とか、見られた嫌だ、とか)がごちゃごちゃした感じなのかなぁ、と。

昼夜逆転して学校にこれなくても、夜中に学習するのは可能なはずだけど、夜中にやることは勉強じゃない(ゲームのことあり)ことが、アクセスにつながらないのだろうなぁ、と。

だとしたら、全ての人に「学習しようと思う気持ち」にさせる仕組みが、とんでもなく必要なんだろうと思いまして。

はて、それは何なのだろう?

 

私の学年は、自習を静かにできちゃうびっくり学年なのですが、能力がどうこう…は、これからお互い勉強していく感じです。

この人たちには、学習しようと思う気持ちが報われ、勉強した先に何があるのか、見せられるのなら見せてあげたいなぁ。と思いました。私の能力が至りませんが…!

そして、個人的には、学習しようと思う気持ちは「この状況嫌じゃない」が基本。

もう嫌われちゃったかもしれませんが、私なりに生暖かく見守ってあげたいなぁと思っています。

 

 

学校がないときも、学校があるときに近い形で、学習したい。と思っている人に向けて。(本当は、みんなにそう思っていてほしいけど…)

あるいは、学校がないからといって、生活リズムや「学びに向かう力」を失ってほしくない。

だから課題を出しています。

教員ができるのはここまで。

後は生徒本人と、それをサポートする保護者にお任せするしかない。

生徒の学習を中心にするなら、保護者のサポートは必須。

そればかりではいられない保護者の事情も多少は分かっている。

だから、できるだけやったことのある形式で、本人にやり方が見通せる可能性の高い課題の出し方をする。

うちの学校はオンラインで、ほかの学校では紙ベースのところもあるだろう。

(学校による違いっていうのは、私の勤務先と子供の学校とが違うことから、「同じ市でも結構差があるねぇ~」ぐらいには把握しています。)

 

保護者が子供の学習を見るのはとても厳しく、負担感が異常にあるのは、自分もそう感じています。

私はとても恵まれた環境にあるのですが、それでも、在宅勤務のときの子供対応は厳しい。(それでも在宅勤務扱いになるのがすごくありがたい)

でも学校にこれない以上、保護者にやっていただくしかないんですよね。

とすると、個々の家でのトレードオフになってくるわけです。

子どもの学習を取るか、生活を取るか、みたいな。

うう、厳しい…

どちらを選んでも、私には何も言えません。それぞれの選択です。

 

私は、宿題(うちの学校では、オンライン学習課題も)の提出を、そこまで追及はできません。

でも、提出がないことを「学習に向かう気持ち」のなさとして、私自身の課題として、重めに受け止めたいと思っています。

あと、今後の授業再開中に、課題を取り返せるなら取り返させる仕組みそのものはあるので、動かしたいとも思います。(←〆切は7月w)

保護者がやらせないから、もー。とか、非難するつもりなんてないし、こんな異常事態にそんなことできませんよ。

 

 

なお、ブログでの「ストレス解消」については、学校にいないときのストレスを学校には解決できないかと思いますので、全く触れませんでした。