ながいセンセの机の上

中学理科の最前線ポータル?、元ワンオペ3児のママ先生・ながいセンセのブログ

ニーズは個人によって違うのだろうな。

https://www.blog.crn.or.jp/chief2/01/86.html

ごめんなさい、別にやり玉にあげたいわけではなくて…。3記事めです。

 

学校があるときと同じように

という趣旨で課題が出されている以上、

それがこなせない状況にあるならそれは「ニーズ」ではないのかしら?と思ったので、続きます。

 

課題を家で見るのが難しいってどういうことか、は、人によって違うと思います。

勉強ができる環境がないこと。「学習に向かう気持ち」がないこと。

そして、学習支援がもともと必要であるということ。

 

うーん、宿題の多さで困っているのは…より困り感が強いのは、保護者なのでは?

 

消化しきれずに困っているのは、できれば短時間で終わらせる前提を保護者が作っているからなのであって、授業中ではスルーされている現状があるからなのでは?と見えます。

保護者のせいにしてるのではなくてね。

本当は、誰しもできるためには、授業内でのそれなりの支援が必要なのであって、

家でできないのなら、学校での支援と同レベルの支援を提供する必要があるか、

授業内で支援を受けていないのなら、もともと未達成のままに時間切れしていたのではないか、という懸念があるのではないかなぁと。

 

子どもにとっては、いずれにしても、保護者に見てもらえるのはありがたい話だと思うんですよね。

 

残念ながら、学校で行うことに決めている1時間の学習内容は、全員が1時間でできるとは限らないと思います。

速く終わる人がいれば、遅く終わる人も。

遅く終わる人に対して、「時間をもっとかければ終わる」という選択は、家でならとれる。

時間をかけても終わらないのなら、「提示された以外の方法を、ニーズとケアとして考え出す」という選択を、家でならとれる。

学校で完結していた?からこそ、見えなかったことが、今なら見えている。

対応策は学校でもやってきたけれども、もっといい方法が、うちの子ども一人ひとりに合ったものが、家でならわかる。

自宅学習がそういうことに気付き、学校と家で共有するチャンスになるといいなぁと思いますが、どうでしょう?

もし家での「こんな方法が向いてるみたいです」情報がもらえたら、学校は感謝でしかありません。(うちの学年では。)

 

うちの学校が最初に動画を出してきたのは、少しでも教室の空気感を伝えたかったことが主だと思いますが、文字と音声で伝える=視覚優位・聴覚優位どちらにも、少しでも伝わるようにとの気持ちがあると思います。

そういう意味では、紙ベースだけでは厳しかったのかもしれません。教員の工夫のしどころもあるのかも…(もちろん、それでも厳しい人もいるのは承知です)

そこは学校による考え方の違いがあるので、それぞれの場所で頑張りましょうね!としか言えませんが。

 

それでも「先生じゃないから、提示された方法以外なんてそんなことは分からない」「やっぱり子どもの宿題を見るのが負担」なのは、それこそトレードオフですよね。

子どもの学習を取るか、生活を取るか。

(コロナ禍って、本当に厳しい選択を迫られますね)

外部の人間には、その選択の結果に口をはさむことはできません。

 

私は、時間をかけてやってみて、一度成功してほしいなぁ。

保護者の方にも、子どもが困っているなら、手伝ってほしいなぁ。そして成功させてあげてほしいなぁ。教員は手伝えないから。

子どもの将来的に勉強って大事だと思うし、頑張ってほしいなぁ。

 

 

うちは、ある子は「学習環境を整える」が上手くいけば回ります。

違う子は「学習に向かう気持ち」を、ほめたりなだめたり怒ったり釣ったりして、どうにかこうにか宿題ができる…かなぁ

(一番効果があったのは、父でも母でもなく、担任の言葉でした)

いずれも、今のところ(私の考える)「つきっきりで声をかける」系のケアはいらないので、考えが甘々なのだろうとは思います。

また、必ずやり切らなければいけないとも考えないし(=すべての時間を使ってでもダメなら、途中まででも持って行こう、怒られておいで、明日またやろう、のいずれか)、私が見ている時間は比較的時間に余裕があることが多かった。

 

むしろ、私の方が注意欠陥と衝動性でえらいことになるので、宿題のことは取り組んでさえいれば多く言わずに、自分のコントロールを優先している現状があったりして。

そもそも数字弱いので、丸付けとかすごく苦手で(と家族に任せると、存在を全否定される羽目になりますのでお気をつけて)。

 

きっと、お医者様のように、困っている人の気持ちにしっかり添ったり…はしていないから…、いろいろあって難しいんだろうなぁ。

 

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私、不勉強すぎるのですが、

確か「義務教育を受けさせる義務」ですよね。

今回のコロナで「学校に行かせる義務」ではないことに拍車がかかったと思います。

不登校の子対応でもよく思うのですが、「学びは学校に限らない」学校でしか学べないこともある(と思いたい)けど、家でも学べるし、私は「何なら家庭学習の良し悪しで学習成果が決まる」とすら思っています。(授業の意味!)

家での課題は、大変だけど、子どもにはプラスになるはず。

そう信じないとやってられない。(作った側としても、させる側としても、本音。)

 

頑張ってください、保護者の皆様!私も頑張らなくては!!