ながいセンセの机の上

中学理科の最前線ポータル?、元ワンオペ3児のママ先生・ながいセンセのブログ

並んでると安心する。

私は幼い頃、出窓で、お菓子とかの空き箱をひたすら一列に並べていたそうです。兄弟が壊しに来たらキレ、少しズレたら軽くトントン叩いて直し、一列になっているのをご満悦で眺めていたそう。

数字が付いていればその順に並べ、一から眺めていたみたい。

国語は「〇〇の気持ちを答えよ」が全滅。選択肢でも間違える。でも国語はそれだけじゃないからセーフ。

 

そしてうちの子たち。

上の子はプラレールを、中の子はどちらかというとミニカーを。

上の子は車両基地のように横に。中の子は渋滞するように縦に。

ひたすら並べ、寝そべって手前のから少しずつ動かし、満足そうに眺めるのが好きなようです。

 

親子です。

これが気持ちの落ち着くことなんだろうな。分からないではないから、時間の範囲でやっていただきます。

全身毛玉でインドアな子が出来上がりますw

 

発達検査で、とかではないんだけど。性格として、障害児のとる行動と似てることが好きだったり得意だったりとか、往往にしてあると思います。

アスペの勉強が少しできたのは、私にとって、とても有意義でした。

 

前の学校で、自閉っ子の多い学年。

出会ったとき、分からなくないよ!と思いました。

少し違うことが、超ハードルなの。

 

例えば。

私は水筒洗いが苦手です。

水筒洗いのスポンジを持ちかえることと、中の洗え具合を触れないのが苦手ポイントみたい。

単なる面倒くさがりです。

 

水筒が何本も溜まっていると問題だけど、解決策があって洗えれば、苦手のままでも問題になりません。何が苦手かの分析は済んでるので、「少し違って受け入れられないこと」を、「少し違うけど許容範囲」「違うけど楽しい」とか「違うけどやってみたい」にすり替えてみます。

すり替えチェーンジ!

 

水筒洗いでは、子どもに使用済み水筒はシンクまで持ってくるよう促し、スプレー式の洗剤を導入しました。

今度は、洗剤をつけたまま放置して忘れることが増えました。

そこで(2回目)、キッチンタイマー1分をセットすることにしました。ピッと鳴ります。

 

すると、なんということでしょう!

劇的に楽になりました。洗剤やタイマーを用意して、それぞれを信用して、手順を決めてワンセットにする。それだけで気持ちが違う。

結局は、スプレー→放置、タイマーが鳴ったら、手が空き次第、水筒用スポンジでこすって水洗いしてますw

だから、きっとスポンジを持ちかえる面倒さは原因ではないんでしょうけど、今上手に回るから、追求しなくてもいいか。

 

ハードルを「頑張れ!飛べ!足をここまで上げるんだ!」と応援するやり方もあるけど、私はこんな感じで「ちょっと遠回りだけど、ハードルのない道もあるよね〜」と提案するのが好き。現代だから許されることだね。

 

頑張り続けるのは、誰でも疲れるから。

頑張っていいところと、頑張らなくてもいいところと、多少区別して。納得できるバランスをとれたら良いんじゃないかと思ってます。

これは定型さんでも一緒。

 

ていうか、障害があろうとなかろうと、みんな一生懸命生きてるもの。

 

でも、

不利益を被ったり被った気がして。

自分が得に有利になるように。

結局は自分が一番大事だと自分で感じるから。

誰かに何か言いたくなる。それだけなのだと思う。…言う方はいつでもそれだけなのだと…

 

着任してすぐの中3自習の時間に、言われてどうかなと思った言葉があった。

教え子が私の前で言ったら、悲しい。

自分の子どもなら、激怒レベル。

どうしてそうなっちゃうのかな。

 

私にとって。

子どもが一番大事にしてる感覚って「平等」じゃないかと思っていて、定点的にみた平等が脅かされることを様々な手で拒否する傾向にあるかなと思ってる。

ケアが必要。手がかかられて不平等。心を寄せられて不平等。

被災して避難。お金が入って不平等。新しい家で便利な生活になり不平等。

そんな感じ。

定点は、家族や周りの大人の心、友達の心、自由にできる(ように見える)お金、家とかの物的環境、勉強の出来具合、スポーツの出来具合、習い事…くらいしか浮かばないけど。

 

大人になったら、時間は平等に流れるけど、大体のものは不平等で、個人の能力+努力+環境と平等に(対応して)成果や地位がもたらされるかな…って感覚的に気付いていく。

人と比べることほど、理不尽なことはないのに(背景を全部無視するから)、そうしたくなるのは何故なんだろうな。

 

子どもは子どもなりに、みんな守られたいのかな。

だったら、

みんながみんな、すくすく育て!w

 

………

解決策に関して。

個人の裁量と組織の力とは違うものだから。

例えば、要望を学校に伝えるなら診断書とか。多少説得力があるツールをつかうのも手だと思います。それで運動会のピストル、回避できた子もいます。担任は再三、申し送りもして数年言ってたんだけど、やっぱり決め手は、親御さんの用意してくれた診断書でした。(診断内容というより、診断書が必要だとする親の熱意がやっと伝わった感じ)

…と思ったんだけど、人手だけはどうにも…給料つけても人材がないらしくて…給料が低いのかな…でも税金と法律の塊だしな…

いい人いない?って聞かれたことも。

どうしたらこのミスマッチなんとかなるのやら…