ながいセンセの机の上

中学校理科の最前線ポータル、元ワンオペ3児のママ先生・ながいセンセのブログ

理科大好きは目標だけど、それ全員は無理だと思う。

私自身が中学生だったとき。

席の都合で3人班で、男子1人がただ乗り系なことをいいことに、女子2人でコソコソと、余った薬品は聞かれてない実験に使いおかしなことになる…っていうのを繰り返した記憶があります。

おかしな=成功してない、ので、下手の横好きですが実験は好き。その延長で、理科が好き。

 

だから、私が面白いと思うものを、同じように面白いと思ってもらえたら嬉しい。

 

でも、それって全員は無理だなぁって思うんです。

 

特に育休でママしてると。

物理化学実験は、危ないか、汚れる。生物系は、答えられない(で、大人のプライドを傷付けられたくないか舐められたくないか)から聞かれたくないか、触りたくない。地学系は暑いか寒いか興味ない。天気予報だけは近いけど、テレビで一方的に知らせてくるだけ。

みたいな感じで、日常で原体験は提供できないんですよ!

さらに、うちの場合。

家はオール電化でLED。マッチ使わないし電球触らないし熱くない。風呂も入れれば適温。

近所の公園はいつも綺麗に草刈りされてて、虫もあまりいない。もしいたらママたち大騒ぎ。大きな石も取り除かれていて安全。ボール遊びは禁止です。

夜は早めに寝かせたい。防災無線の音楽が鳴ったらマンションの一室にこもって、外には出しません。ベランダも危ないよ。

家族の余暇の過ごし方は、実家詣でで一室の中静かに過ごし、病院買い物外食くらい。たまに遊園地テーマパークにいくけど、旅行に行く趣味はなく、キャンプ山登りなんて以ての外!(私は独身時代行ってたんだけどね、家族は1人じゃないからね)

しかも、体を動かしたい盛りの幼少期、悪阻やら免許更新やらで、外遊びに付き合えず習慣づかなかった。←早速後悔してること

1歳の子が何やらかすか分からないから、台所は常時、洗面風呂も必要以外は、入室厳禁。

 

うちの子たちが理科好きだったら、それは奇跡だと思う。

 

たっぷりの原体験から不思議が見つかって、それを自由に操作できること。そしてそれを誰かと(関係性が出来上がってると◎)共有して言葉にしていくこと。自分で素朴理論が組めたら最高。もし科学概念と相容れないなら、それをとことん追求していくこと。そしてその助言と環境整備に大人(か先輩)が関わること。

理科の概念獲得に関して、これらが大事かなーと考える私には、ママとして何一つ提供できないなぁとがっくりします。

 

今は便利なのが普通なので、ブラックボックスが普通。

ゼミで聞かれたとき、「うちの子は不思議なことや説明できないことに、意外と寛容で鈍感」と説明しました。整合性とか系統性とか、関係なくて、そのものを純粋に受け入れるの。

彼の身近なことは、例えばダンゴムシの気門だったり3Dメガネだったりしているんだけど、だからといって、理科で教える呼吸や目の作りとリンクして考えられるわけじゃない。生活として身近だとしても、そういう目で見てなくて、「土ついてて汚いよ」「お家に帰してあげよう」「破っちゃダメだよ」「時間だよおしまい」違う言葉をかけられて過ごしてるから、そのままスルー。

そして、知りたいことだけ分かったら、案外「おしまい」と次の興味に向かって突っ走っちゃう。

 

理科として教える内容は身近じゃないから、理科のカリキュラムの中で考える限り、理科が直接役立ってる感覚なんてないだろうな。

でもなぁ。

そうかなぁ理科。

せめて、理科を嫌わないでもらえたらなぁ。

 

子どもを取り巻く大人の言動を否定してるのではないんです。

だって、理科に気を取られていたら、安全で快適な、毎日必死の生活は回りません。どこまででラインを引くかは大人次第だし、価値観とか個性とかによります。

全部同じじゃ、楽しい人間社会になりませんw

 

できることを頑張ります。